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「テンセント」が2022年度第1四半期の決算を発表し、中国市場におけるゲーム事業の売上が減少

先日、中国の大手エンタメ企業「テンセント」が2022年度第1四半期の決算を発表した。データよると、同社の今期におけるゲーム事業の売上高は436億人民元で、そのうち海外市場における売上は106億で前年同期比4%増となり、国内市場における売上は330億元で前年同期比1%減となった。

 

決算データから見ると、ゲーム事業は依然として「テンセント」の主要事業となっており、総売上高の約3分の1を占めている。そして、中国国内市場での売上高は、海外市場の2倍以上となっている。

中国の版号に関する規制の強化に伴い、「テンセント」は第1四半期でリリースした新規ゲームは1本のみとなった。『リーグオブレジェンド:ワイルドリフト』、『金鏟鏟之戦』等の2021年下半期にリリースされた新規ゲームから新たな収益を得たが、『コール オブ デューティ モバイル』などの既存タイトルからの収益の減少によりほぼプラマイゼロになった。

一方、2022年3月に同社よりリリースされた新規タイトル『Return to Empire』はシミュレーションゲームで、ややニッチなジャンルであるため、ユーザー数や売上では他の人気ジャンルとは比較にならないが、ユーザーの粘着度や1ユーザーあたりの平均収益が高いのが強みとなっている。

データによると、『Return to Empire』は4月のシミュレーションゲームの売上ランキングで2位にランクインし、第2四半期の収益に良い影響を与えると見込まれる。一方、同社が開発した注目の新規タイトル『黎明覚醒』はまだ版号を取得していないため、まだリリースする事が出来ない状態となっている。

 

今回の決算発表で、「テンセント」の重役は「中国のゲームに関する規制の強化、ユーザーの好みの変化、版号発行数の減少等が同社のゲーム事業の発展を阻む不利な要因になっている」と述べた。

『黎明覚醒』等の新規タイトルは版号を取得していないためリリースすることが出来ない事に加え、既にリリースされた『リーグオブレジェンド:ワイルドリフト』と『金鏟鏟之戦』の売上も予想を下回ったため、今期の売上に悪い影響を与えた。

「テンセント」は『原神』のような大ヒット作品を創り出すために色々と試していたが、こういった人気作品が一向に世に出る事がなかった。一方、ゲーム事業の売上の柱となっている人気タイトル『王者栄耀』はもう、リリースから6年が経過している。

これに対して、「テンセント」側もヒット作品はそう簡単には創れないと認めている。同社のゲーム事業の責任者である「馬暁軼」氏は「ヒット作品は10年以内に1本か2本くらいしか出ないような希少な物ですが、テンセントは引き続き色々と試したいと考えています」と語った。

現時点では、版号の発行は再開されたが、版号を取得した105本のゲームのうち、「テンセント」、「ネットイース」、「BILIBILI」などの大手メーカーのゲームは見当たらない。これは8ヵ月以上にわたるゲーム版号の発行が停止され、その間でも申請するゲームが多数あって、審査を待っているゲームが溜まりすぎたためで、審査側はリスクに弱い中小企業を優先させていると思われる。

版号の発行は再開されたが、一部の中小企業は既に経営が破綻して倒産した例があり、大手メーカーもかなりの影響を受けた。例えば、「Baidu」は2021年の年末で自社のゲーム事業部の一部を解散させた事があり、「テンセント」は中国国内ゲーム業界のリーダーとして当面は倒産の心配がないものの、従業員の一部を解雇したという噂も出ている。

 

 

 

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