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「Sensor Tower」が2022年1月の中国スマホゲームの海外における売上高に関するデータを発表

先日、マーケティング調査会社「Sensor Tower」が2022年1月の中国スマホゲームの海外における売上高やダウンロード数等に関するデータを発表した。

中国スマホゲームの海外売上高ランキングでは、『原神』は2021年の海燈節が始まって以来、ゲーム中でオリエンタルな没入体験を求める事は中国と海外のプレイヤーにとって見逃せないイベントの一つとなっている。2.4バージョンの登場に伴い、『原神』のモバイル版の海外売上高は前月比51%増となり、『キャンディークラッシュ』、『Roblox』等を大幅に上回り、再び海外市場で最も売上高の高いモバイルゲームとなった。

周年記念イベントの開催に伴い、「ALIBABA CULTURE MEDIA」の『三國志 真戦』は1月の香港のスマホゲームのベストセラーランキングでトップとなり、同ゲームの海外での売上高は前月に比べて18.4%増となり、中国スマホゲームの海外売上高ランキングで7位にランクインした。

2022年1月の月初、韓国市場でリリース半周年を迎えた『雲上城之歌』は、海外における売上高が前月比11.8%増となった。なお、有名人による広告及び春節をテーマにした宣伝活動により、同ゲームは2月でも強い勢いを維持し、『オーディン ヴァルハラ ライジング』、『リネージュ』に次いで韓国のスマホゲームベストセラーランキングのTOP5にランクインしている。

中国スマホゲームの海外売上高の成長率ランキングTOP20では、八本の新規タイトルがランクインし、中国のゲーム会社は今までにない勢いで海外への進出を加速させているとの事。八本の新規ゲームはそれぞれ「露珠科技」の『永夜星神』、「CMGE」の『真・三國無双覇』、「掌趣科技」の『奇跡MU:正宗続作』、「Sky Entertainment」の『道士出観』、「DianDian Interactive」の『Awaken: Chaos Era』、「FunPlus」の『Call of Antia』、そして韓国市場に上陸した「Ujoy」の『솔라 리바이벌』と「HaoPlay」の『이스6 온라인』。

「アークナイツ」は日本サーバーで2周年イベントの開催に伴い、1月の海外売上は前月に比べて171.6%増となった。過去の二年間では、同ゲームはタワーディフェンススマホゲームの中でずっとランキングの上位にランクインしており、海外での総売上高は既に5億ドルを突破していた。同ゲームの売上高の上位3つの海外市場は日本、アメリカ、韓国で、それぞれ海外売上高全体の60%、12%と9.4%を占めた。

中国で注目を集めている「露珠科技」よりリリースされた新規RPGゲーム『永夜星神』は、1月の売上高が1000万ドルを超え、海外売上ランキングの36位及び海外売上高の成長率ランキングの3位にランクインした。

中国スマホゲームの海外ダウンロード数ランキングでは、「テンセント」の『PUBG Mobile』の合計ダウンロード数が1300万件を超え、トップの座を占めている。

「Adaric Music」のリズムスマホゲーム『Piano Fire』のダウンロード数が1200万件に達し、前月に比べて15.8%増となり、ランキングの2位にランクインしている。RPG等の比較的にコアなゲーム以外にも、リズムゲームのようなカジュアルゲームも徐々に海外市場で注目を集めている。

中国ゲーム会社の海外売上高ランキングでは、データ調査会社「App Annie」から発表された情報によると、海外でゲーム事業を展開している中国ゲーム会社は春節前までに事業を積極的に進んでおり、Top 30の会社の中では11社の順位が上がっているとの事。

ランキングのTOP3は「miHoYo」、「FunPlus 」、「テンセント」の3社で、これらの大手企業は海外の主要市場となる国で大きなシェアを占めている。アメリカ、日本と韓国が「miHoYo」の主要海外市場となっていて、アメリカ、ドイツとイギリスが「FunPlus 」の主要海外市場となっている。1月のランキングのTOP2社の優れた海外進出戦略は、他社にとっては非常に参考になるものだ。

TOP10~20では、「Yostar」と「ALIBABA CULTURE MEDIA」の両社ともに3つ順位を上げ、それぞれ12位と18位にランクインした。両社の主要海外市場はいずれも日本となっており、日本市場における中国のスマホゲームの影響力が日増しに高まっている事が伺える。中国ゲーム会社によりリリースされた高品質なゲームは、段々と日本のユーザーの注目を集めている。

TOP21~30では、最も順位を上げたのは「掌趣科技」で、14位から急上昇して29位となった。同社は1月で2つの新規タイトルをリリースし、これらのゲームは自社の売上にプラスに作用している。そして「掌趣科技」以外にも、「Habby」というゲーム会社は順位を5つ上げて28位にランクインしている。

 

 

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