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中国のデータ調査会社「Gamma Data」が「2022年1月モバイルゲームレポート」を発表し、実質売上高が222億人民元に達する

先日、中国のデータ調査会社「Gamma Data」が「2022年1月モバイルゲームレポート」を発表した。同レポートによると、2022年1月の中国モバイルゲーム実質売上高は222億4000万元で、前月比20.25%増、前年同期比17.76%増となって、いずれも2桁の成長率を記録したとの事。

 

売上の成長する理由は主に中国ゲームの春節イベントの開催、及び春節前に幾つかの新規タイトルのリリース、この2点である。例えば、『王者栄耀』の春節イベントの開催に伴いアクティブユーザーの数も増え、売上の増加に繋がっていた。そして2021年の12月にリリースされた新規タイトル『文明与征服』、『剣侠世界3』等の新規ゲームも一定の売上を獲得し、売上の全体的な増加に貢献した。

2022年1月の売上高測算ランキングのTOP10のうち、上位の2タイトルの順位が入れ替わり、ゲームのジャンルも7種類に達し、多様化する傾向を見せている。TOP10にランクインしている『原神』は春節イベントの開催や新キャラの登場に伴い、売上も大きく成長している。

『文明与征服』は2021年の12月29日にリリースされ、順位は先月より大きく上げている。『穿越火線:槍戦王者』は1月のバージョンアップに伴い、売上を大きく伸ばした。『金鏟鏟之戦』も期間限定イベントのおかげで、売上を伸ばしている。

2022年1月、売上ランキングにランクインしているTOP50のゲームのうち、MMORPGとARPGの2ジャンルの占めているシェアが最も高いが、前年同期に比べて減少しているとの事。

MMORPGとARPGの2ジャンルの占めるシェアが減少した主な原因は、この2ジャンルのゲームの数が前年同期よりも4本減少したことと、TOP10にランクインしているMMORPG&ARPGゲームの数も前年同期の3本から1本に減少したこと。一方、MOBAとシミュレーションゲームの占めるシェアが増えており、TOP10には新たにオートチェスとフィッシングの2ジャンルがランクインしたとの事。全体から見ると、TOP10のゲームのジャンルはよりバランスのとれた方向に向かって発展している。

2022年1月のiOSダウンロード測算ランキングのTOP10では、『王者栄耀』がトップの座に君臨し、カジュアルゲームの数も4本に増えている。

2022年1月、中国ゲームの海外市場での実質の売上高が15億9500万ドルに達し、前月比5.27%増となった。春節イベントの開催は、各ゲームの売上の増加の主な原因となっている。

海外市場では、『原神』は春節イベント「流光飛彩」の開催に伴い、売上を大きく伸ばした。特筆すべきなのは、今回のイベントで新たに追加されたキャラクター「雲菫」のアニメーション『神女劈観』はYouTubeでの視聴回数が400万回を超え、中国の伝統的な文化の良い伝播例として注目を集めている。

『アークナイツ』は1月で「ドッソレスホリデー」というイベントを開催し、新キャラや新衣装等が実装されるおかげで、売上を伸ばした。『永夜星神』は1月、台湾のiOSベストセラーランキングにランクインしており、そしてシンガポール、マレーシア等でベストセラーランキングのTOP20にランクインしている。『三国志・真戦』は新しいバージョンのリリースにより、香港と台湾で売上ランキングの上位にランクインしており、売上の成長率はいずれも150%を超えている。『荒野行動』は新しいシーズンの開幕に伴い、日本市場でiOSのベストセラーランキングのTOP5入りを果たした。

2022年1月のiOSダウンロード数ランキングのTOP20のうち、カジュアルゲームが6本ランクインしており、その数は2021年に比べて大幅に伸びており、カジュアルゲームの全体的なダウンロード数も大きく伸ばした。カジュアルゲームはこれ程優秀な成績を残した主な原因は、カジュアルゲームは安定したユーザー層を有しており、同時に遊び方や題材等の面で持続的に革新を進めているためである。

2022年1月のiOSダウンロード数ランキングのTOP10のうち、「ByteDance」の運営しているカジュアルゲームプラットフォーム「Ohayoo」傘下の4タイトルがランクインし、ダウンロード数で27.7%のシェアを占めている。現在、「Ohayoo」は中国のカジュアルゲームを発展させる重要なプラットフォームとなっている。

 

 

 

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