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スポーツゲームのメーカーである「望塵科技」は、香港取引所に上場申請を提出

7月5日、香港証券取引所からの情報によると、「望塵科技」は近日、香港取引所のメインボードに上場申請を提出したとの事。

「望塵科技(GALA Sports)」の事業は、主にスポーツシミュレーションゲームを中心に展開しており、『サッカーボールマスター』、『NBAマスター』、『ベスト11--チャンピオンサッカーボールクラブ』等の自社開発したゲーム製品を有している。これら以外にも、他のゲーム開発会社と共同開発した『恋する!アイドル』等の五つの製品を有している。

目論見書によると、「望塵科技」の収益は、中国のモバイルスポーツシミュレーションゲーム市場では約16.2%のシェアで第2位、中国のオンラインスポーツゲーム市場では約5.6%のシェアで第3位となっている。

「望塵科技」は2013年に設立され、目論見書によると、「望塵科技」の収益は主にゲーム内の仮想アイテムの販売によるもの。2018年、2019年、2020年の総収益はそれぞれ約3.41億人民元、3.786人民元、4.047人民元となっている。粗利益はそれぞれ1.538億人民元、1.711億人民元、1.804億人民元で、粗利益率はそれぞれ約45.1%、、45.2%、44.6%となっている。

「望塵科技」はNBA、FCバルセロナ、ユヴェントスFC、インテルナツィオナーレ・ミラノ、ACミラン、リヴァプールFCなどから知的財産権のライセンスを取得している。現在、「望塵科技」は『サッカーボールマスター』、『NBAマスター』、『ベストイレブン--チャンピオンサッカーボールクラブ』の3つのゲームを主力ゲームとして運営しており、2020年12月31日時点で、これら3つのゲームの国内・海外でのユーザー数は1800万人を超え、「望塵科技」の重要な収入の柱となっている。

『サッカーボールマスター』は2014年7月にリリースされ、「望塵科技」初のサッカークラブ管理シミュレーションゲームである。ゲームは選手の版権を取得しているため、1500人以上の実在するプロサッカー選手に基づいてのリアルな外見グラフィックの開発が可能となった。サッカー選手のチームを管理し、各種の大会に参加する他、ユーザー同士のコミュニケーションやマルチイベントへの参加も可能となっている。

『サッカーボールマスター』は、ライフサイクルにおいて安定した成熟期にあると考えられている。ゲームの平均DAUと平均MAUは、2018年から2019年にかけて、それぞれ約73.8%と約205.1%の成長を遂げたが、2019年から2020年にかけては、マーケティング力の低下により、それぞれ約2.7%と約18.8%の減少となった。

一方、「望塵科技」は、高い消費力を持つコアユーザーを継続的に引き付け、維持する事が出来、さらに現存ユーザーの消費意欲を刺激して最大化させる方針を採用している。そのため、本ゲームの毎月の課金ユーザーの平均的な数は2018年から2019年にかけて約36.1%、2019年から2020年にかけて約40.9%それぞれ減少したものの、毎月の課金ユーザーから得た平均収益は、2018年から2020年にかけて年間約53.8%の成長率で成長し続けている。

『NBAマスター』は2019年9月にリリースされ、NBA及びNBPAからライセンスを取得しているスマホバスケットボールクラブの管理シミュレーションゲームとなっている。このゲームでは、チーム管理シミュレーション、選手の配置や戦術を最適化する等の要素を取り入れた内容となっている。『サッカーボールマスター』と同様に、ユーザー同士がゲーム中にコミュニケーションを取る事ができ、マルチイベントに参加する事が可能となっている。

『NBAマスター』も同様に、ライフサイクルの安定した成熟期にあると考えられている。ゲームの平均DAU及び平均MAUは、2018年から2019年にかけてそれぞれ約0.2%と12.2%増加したが、マーケティング力の低下により、2019年から2020年にかけて平均DAUと平均MAUは、それぞれ9.6%と24.5%減少した。

一方、2018から2020年にかけて、毎月の課金ユーザーの平均的な数は減少したものの、「望塵科技」は積極的に新規コンテンツを提供及びゲーム内アイテムの種類を増やす、さらに現存ユーザーの消費意欲を刺激して最大化させる方針を採用する事により、高い消費力を持つコアユーザーを継続的に引き付け、維持する事が出来た。毎月の課金ユーザーから得た平均収益は、2018年から2020年にかけて年間約29.3%の成長率で成長し続けている。

『ベストイレブン--チャンピオンサッカーボールクラブ』は2020年4月にリリースされたサッカークラブ管理シミュレーションゲームで、クオリティーの高い3Dグラフィックとハイテクノロジーを取り入れ、リアリティ溢れるゲームとなっている。

さらに、「望塵科技」は新たに4つの新製品を準備しており、その中の『MLBプロ野球』と『コントロールサッカーボール』は2022年第1四半期までに、『NBAコントロールバスケットボール』は2023年の下半期までに、『NFLフットボールマスター』は2024年の下半期までにリリースされる予定となっている。

フロスト&サリバンの報告によると、中国のオンラインスポーツシミュレーションゲーム市場の売上は2015年の14億人民元から2020年の37億人民元に成長し、年平均成長率は21.5%となっている。また、オンラインスポーツ対戦ゲームの売上は2015年の16億人民元から2020年の35億人民元に成長し、年平均成長率は16.9%となっている。中国のオンラインスポーツゲーム市場は、モバイルインターネットユーザー数の増加やスマホゲーム技術の向上により、2019年から2024年までの間、売上高が増加すると予想されている。

「望塵科技」は169人の開発チームを有しており、自社でスタジアムレンダリングエンジンを開発し、高精度グラフィックの草、スタジアムの観客や選手の表情や筋肉の動き、選手のユニフォームや髪の繊細な動き等のグラフィックを向上させるのに使用している。

また、「望塵科技」は「InnoReal」という名の3d再構築技術を開発していて、こちらは360度の高速カメラシステムとなっている。このシステムは、試合中のすべてのモーション画像を収集し、動的な3Dモデル出力を同期的に生成する事により、グラフィックのレンダリング効果をさらに向上させ、最適化するのに役立てる。

「望塵科技」は、自社開発の人工知能技術(ランダム3Dモデル、ゲーム内で刻々と変化する状況を予測・シミュレーションしたり、選手の動きを同期させる等の機能を含む)が競合他社との差別化につながると考えている。

パブリッシング面では、自社のパブリッシング・運営力や第三者のパブリッシャーとの協力関係を継続的に強化する他、「望塵科技」は「SEAグループ」傘下の「Garena」と戦略的パートナーシップを結んでおり、「Garena」が海外市場で運営しているウェブサイトやプラットフォームを通じて、自社ゲームのマーケティングやプロモーションを行う事を目的としている。

目論見書によると、2021年6月16日、「Garena Ventures」は「望塵科技」への戦略的投資のような形で、総金額77,112,000香港ドルで「望塵科技」の株式を購入した事が分かった。「望塵科技」は、「Garena」との戦略的パートナーシップにより、グローバル市場での展開をより良い成果をもたらすと信じている。また、中国国内のゲーム会社である「Tap4fun」も「望塵科技」の株主の一人で、4.2449%の持ち分を保有している。

 

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